直線デザイン
間口に比べ奥行きのある敷地形状の3階建てRC住宅。
外観の一部に北側隣地境界線からの高さの制限かかるため、一部をカットした外観デザインとなっています。
1階にビルトインガレージを設け、廊下面に開口を広く設けたガラス窓を配置し、愛車をいつでも眺めることの出来る設計となっており、
車好きには欠かせないアイテムのひつとです。
内観には木目調のフローリングを敷き、木の暖かさとコンクリート化粧壁の静寂性がうまく融合し、落ち着いた室内空間を作り上げています。
また、2階のリビングルームから外階段を使い1階の中庭へと昇り降り出来るよう設計されています。
道路面の高低差のある擁壁部分にビルトインガレージと玄関を配置した地下部分と、
リビング&ダイニングや和室を設けた1階、寝室や吹抜廊下からなる2階部から構成されたRC住宅です。
コンクリート打ち放しの外観からは、光を取り込む小窓以外に開口部を設けずプライバシー性を重視した設計となっています。
一転して死角となる南面に位置する中庭に面する外観の開口部分の面積を広く取り、室内への光と風の導線を確保しています。
またガラスブロックを利用し、やわらかな日差しを積極的に取り込み常時明るい室内空間を生み出しています。
リビング部は2階まで吹き抜けとなった開放的な大空間で、2階のガラス張り廊下からも一望できます。
右隣も当社建築のRC住宅ということで、その外観とはまた違ったインパクトのあるデザインを求められました。
その答えとしてコンクリートウォールとキャンチスラブのファザードを強調した設計提案を行い、
問題視されていた周囲にあるマンションからプライバシーの確保についてもクリアする外観デザインとなりました。
光の取り込みに関しては、中庭を設けアプローチ奥・玄関正面より光を取り入れられるようを綿密に計算されました。
お施主様からも北側道路と南側マンションがある為採光が望めない暗い家になるのでは?と懸念されていましたが、
中庭の効果により光と植栽が心を和ましてくれる納得のいく建物になったと喜ばれています。
また南側隣地(左マンション側)が1.3m程上がっており、建物壁を土留兼塀の提案もおこないました。
(写真右隣は2014年に竣工した当社施工のH邸)